Wheel of Lifeのウィークリーブログの3回目、今回のテーマは睡眠です。睡眠が私たちの健康にどのように影響するか見ていきましょう。
推奨される成人の睡眠時間は夜間に7~9時間というのはご存じですね。しかし世界全体の成人の平均睡眠時間はたったの6.8時間という最近の調査結果があります。これはショッキングです。 1910年の調査では、平均睡眠時間は9時間と報告されていました。ですから睡眠時間の減少は比較的近年にみられる現象と言えます。
睡眠不足は’公衆衛生問題’であり歯止めが効かない状態にあるとして、CDCが警鐘を鳴らしています。
睡眠不足や睡眠時間の欠如は、世界のほぼ全諸国に影響を及ぼす問題である
さらに成人の44%が過去5年で睡眠習慣が悪化したと答えています。状況はどんどん悪くなっているようです。
なぜ私たちは睡眠時間を犠牲にするのか?
推奨される睡眠時間よりも睡眠時間が少ない人が増加していることは明らかです。睡眠時間の減少原因を説明する多くの学説が存在しています。
主な原因は心理的ストレス、アルコール摂取、喫煙、アクティビティ不足、電子機器の過度の利用といった、不眠不休の現代社会に関連したライフスタイルですが、健康状態や環境も睡眠衛生に影響します。
ストレスや不安は睡眠不足の大きな要因であり、成人の54%がそれらによって睡眠時間や睡眠の質が妨げられていると感じています。さらに成人の3人に1人が不眠症やいびきといった症状によって夜間に覚醒しています。 また睡眠不足の原因の22%は、交代勤務による睡眠障害とされています。
睡眠不足は世界中に広まっており、夜間の平均睡眠時間が7時間にも満たないという睡眠不足が顕著な国々もあります。例えば日本です。日本の成人の睡眠時間は夜間平均で6時間以下、これは最も懸念されるデータです。以下が平均の睡眠時間が少ない国々です。
- 日本: 5時間59分
- サウジアラビア: 6時間8分
- スウェーデン: 6時間10分
- インド: 6時間 20分
- フィリピン:6時間 22分
睡眠不足による影響
私たちの健康
夜間に7~9時間の睡眠を取ることは、単なる推奨ではありません。睡眠不足が健康全体を脅かすリスクを誘発するからです。
“夜間の睡眠時間が6時間以下という状態を続けると心疾患や、同時に糖尿病や肥満を併発するリスクが高まる”―ハーバードメディカルスクール
なぜ睡眠不足が疾病リスクを高めるのか、そのメカニズムは完全には解明されていません。しかし血圧や血糖値の乱れが大きく影響していると考えられます。睡眠不足や良質でない睡眠に直接関連するからだやこころの疾病や合併症です:
- 高血圧
- 心臓や血管の疾病(心臓発作や冠状動脈性心臓病)
- Ⅱ型糖尿病
- うつ病
- 肥満
- ガン
- 記憶障害
- 生産性低下
- 深刻なケガや事故
経済との関連
分かりずらいかもしれませんが、睡眠不足は世界の経済活動にとっても厄介なことです。
先ほど触れた睡眠を起因とする健康被害は、ヘルスケアや生命保険会社に負担となるだけでなく、経済全体にも影響します。
睡眠不足が経済に与える影響が大きいことは驚くことではありません。日本では、睡眠不足の人々による経済損失は年間1380億ドルとされています。米国での影響はさらに大きく、睡眠に関連した経済損失は最大で年間4110億ドルと言われています。
質と時間:包括的なソリューション
睡眠を取るにあたって、その質が重要であるとする専門家が増えてきています。
睡眠を考える上で、睡眠の質は時間と同様に大切です。そこで当然疑問になるのが、睡眠衛生を評価・改善する方法です。
そのためにデジタルヘルスエンゲージメントプラットフォームのWheel of Lifeが誕生しました。健康を7つのカテゴリーに整理し、からだ全体を計測することにフォーカスしており、睡眠はそのうちの一つです。

このプラットフォームでは、ユーザーの睡眠時間だけでなく、その質(例えば睡眠中に覚醒した回数)に関しても考慮されます。睡眠データは、手入力の他、互換性のあるデバイスやその他のアプリから同期できます。
睡眠データは睡眠スコアに反映されます。それによりユーザーは自分の睡眠が、健康全体にどう影響しているかを確認できます。
成人の80%が睡眠の質を上げたいと回答しています。dacadooのプラットフォームには、夜間に良質な睡眠を取れるよう、睡眠に関連した目標や関連記事が用意されています。
スマートコーチが、睡眠不足のユーザーに睡眠関連の目標へ参加することを促します。Wheel of Lifeを使うと、睡眠時間とその質を改善する簡単な方法を通して、からだの健康にとって睡眠がどれほど重要かを学ぶことができるのです。
どんな組織でも、従業員の睡眠が改善されることはパフォーマンスや集中力、決断力、さらに記憶力アップなど、本人にとって大きなプラスです。さらに生命保険会社にとっては、睡眠不足を起因とした顧客への給付金を節約といった予防手段にもなるでしょう。
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Wheel of Lifeの7つのカテゴリーをテーマにして、毎週ブログを更新します。次回は12月23日、テーマは食生活です。お楽しみに!